第11回 住宅の価格設定の裏話


第11回 住宅の価格設定の裏話

こんにちは!
KO-KEN HOME DESIGN です。

11月も後半に差し掛かり、2022年の終わりが近づいてきましたね。
残り約1ヶ月半、楽しく過ごしていただければと思います。

前回は住宅会社を選ぶポイントをお伝えしました。

今回は、知らないと後悔する家づくりのパートナー選びで役に立つ情報
「住宅の価格設定の裏話」をお伝えいたします。

家づくりのパートナー選びで役に立つ情報
住宅の価格設定について

実は「安い家」って怖いんです。
「住宅を購入するその時」は、安さや値引きは嬉しいことなのに、何故怖いのか。
 
 
家の価格は、大きく分けて以下の3つの要素から成り立ちます。

1.職人さんの手間
2.建築会社の利益
3.家の材料代

家の価格を安くしたり値引きをするということは、この3つのうちのどれかを安くするしかないのです。
では、それぞれ1つずつ考えていきましょう。

職人さんの手間について

例えば、ある工務店と契約するにあたり、
100万円の費用を値引きしてもらったとします。

その値引きされた100万円は、先程の3つの要素にそれぞれ負担がのしかかることになります。


職人さんにのしかかった場合
大工さんの日当の話です。

1日の手間代:15,000円
90日かけて建てる予定のお家

=大工さんに支払う手間代は135万円
 
手間代を工務店側から27万円値引き要求された場合
135万円ー27万円=108万円で仕上げなければならなくなります。


大工さんの1日の手間代は12,000円となります。
1ヶ月で25日働いて、75,000円も手取りが減ります
 
 
そうすると、この大工さんは給料が減らないように仕事するようになります。
 
 
つまり、108万円で仕上げなければいけない家で、15,000円の手間代をもらう為には
90日かけて仕上げる予定だった家を、わずか72日で仕上げようとするわけです。


早く終わらせる為に雑な工事になる可能性や
朝早くから夜遅くまで仕事をして近所からクレームが来てしまう可能性が出てきます。
そもそも、職人を大切にできない会社が、お客様を大切にできることが考えにくいのではないでしょうか。

安売りや値引きが建築会社の利益に与える影響

驚異的に価格が安い住宅会社のほとんどは、

職人さんの手間代がものすごく安いこと
そもそも安い材料を使っていること

加えて、利益設定が低いという特徴を持っています。
 
 
つまり、1軒あたりの利益が少なく、数をこなすことで経営を成り立たせている、
いわゆる薄利多売ビジネスであるということです。

最も経費がかさむ人件費を削らざるを得なくなり、

・現場を動かす役割となる現場監督がいない
・現場経験が未熟なスタッフが現場を仕切らざるを得なくなる

そうんな状況に陥ります。
また、いつ潰れても決しておかしくない状況が生まれてしまう可能性が高くなります。
 
 
住宅会社は、お客様に30年以上の長い期間に渡って『住宅ローン』を組み、何千万という買い物をしていただくわけです。

その責任として会社を継続していく責任があります。
家を購入した後も安心して暮らしていけるようにサポートし続ける義務があります。

そのためには、適正な利益が必要にもなってくるわけであり、真っ当な会社であれば、簡単に値引きしたり、安売りしたりは出来ないはずです。

 
安売りや値引きが家の材料代に与える影響

家で使用する材料は、見た目は同じようなモノでも、いくつかのグレードが存在します。

例えば、外壁材や床材といった目に見える材料もそうですし、
断熱材や材木といった目に見えなくなる材料もそうです。

そして、どのグレードを選択するのかによって価格は大きく異なります。

ですが、それ以上に価格が大きく違ってくる要素となるのが、
メーカーさんや取引業者さんからの材料の仕入れ価格です。

この仕入れ価格が安いか高いかは、家づくりの価格に大きな影響を与えます。


例えば、定価で100万円のお風呂

A社では40%(40万円)
B社では25%(25万円)

上記の掛け率で仕入れていたとします。

すると、お風呂の金額だけで15万円も差が出てきます。
 
 
もし、その他にキッチンやトイレ、その他家を建てる為に必要な仕入れ価格に15%の差があったとしたら。
A社とB社で、1棟の家を建てるためにかかる費用にどれだけ差が出てくるのでしょうか。
 
 
同じメーカーの同じ商品を使ったとしても大きく価格が違ってくることになります。

仕入れ価格は、どうやって決まるのか。

実は、
棟数実績が多い=価格が安い
というわけではないのです。

逆に、
棟数実績が少ない=仕入れ価格が高い
という式も当てはまりません。
 
 
仕入れ価格は、その会社の企業努力によるものです。

メーカーさんや取引業者さんに、どれだけ上手く交渉ができるのか。
『この会社のために力になってあげたい』と思ってもらえるような熱意や人柄

これらが、仕入れ価格に大きく影響するということなのですね。


KO-KEN HOME DESIGNは、仕入れコストを下げ、
良い材料を使いつつ、少しでも安く建てられるように努力しています。

尚且つ、良い家を建てるための手間
アフターメンテナンスサービスもしっかり行っています。
 
 
そのためには会社を存続させなければいけないわけなのです。
このような背景からやはりそれほど安く建てられるわけではないのです。


決して安い買い物ではないからこそ、住宅会社を選ぶ時は、ただ価格が安いという理由で選ぶことはおすすめしません。
 
 
良い会社には、良い職人さんたちとサポートしてくれるメーカーさんや取引業者さんたちが必ずいます。
そこを見極めていくことが住宅会社選びでは大切です。
 
 

それでは、今回はここまでです^^
次回もお楽しみに♪

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