坪単価で知っておくべき5つのポイント|家づくりの価格を正しく理解するために

家づくりを考え始めたとき、必ず耳にする言葉が「坪単価」です。住宅会社を比較する際、多くの方がこの数字を判断材料にされますが、実は坪単価ほど誤解されやすい指標はありません。

私たちKO-KEN HOME DESIGNには、毎日のように「坪単価はいくらですか?」というお問い合わせをいただきます。しかし、この質問にシンプルに答えることは、実はとても難しいのです。なぜなら、坪単価という数字の裏側には、さまざまな要素が隠れているからです。

本記事では、私たちが大工としての経験と元請けとしての責任感から学んだ、坪単価に関する本当に重要な5つのポイントを、岐阜県下呂市を拠点とする工務店の視点からお伝えします。「本当に私たちで家って建てられるのかな」という不安をお持ちの方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。

1. 坪単価に含まれる「範囲」を必ず確認しましょう

坪単価を比較する際、最も注意していただきたいのが「その数字に何が含まれているのか」という点です。これを理解せずに坪単価だけで判断してしまうと、後から予想外の費用が発生して、予算オーバーになってしまうケースが後を絶ちません。

坪単価の計算方法は会社によって全く違う

一般的に坪単価は「建物本体価格÷延床面積」で計算されますが、この「本体価格」の定義が会社によって驚くほど異なります。

例えば、A社では照明やカーテン、外構工事を含まない本体価格のみで坪単価を算出しているかもしれません。一方、B社では一部の付帯工事や基本的な設備を含めた金額で計算していることもあります。さらにC社では、設計費や申請費用まで含めた総額に近い金額を基準にしている場合もあるのです。

同じ「坪単価50万円」という数字でも、A社とC社では最終的な支払い総額が数百万円も違ってくることがあります。これが坪単価の落とし穴です。

私たちが大切にしている価格の透明性

KO-KEN HOME DESIGNでは、お客様に後から「こんな費用がかかるなんて聞いていなかった」と後悔していただきたくありません。そのため、初回のご相談から、どの費用が含まれていて、何が別途必要になるのかを明確にお伝えしています。

私たちの強みは「予算にあった希望の家づくりができるように進めていくこと」です。2020年に元請けとして事業をスタートして以来、お客様の要望をこうシートにまとめ、予算を踏まえながら間取りに反映していくプロセスを大切にしてきました。

坪単価という数字に振り回されるのではなく、「総予算の中でどんな家が建てられるのか」という視点で一緒に考えていくことが、本当に満足できる家づくりにつながると私たちは考えています。

実際、下呂市や高山市、可児市でお客様と打ち合わせをする中で、「最初は坪単価が安い会社を検討していたけれど、詳しく聞いてみたら結局高くついた」という話をよく耳にします。だからこそ、最初から全体像を見据えた資金計画が重要なのです。

2. 安い坪単価の裏には「見えない犠牲」があるかもしれません

坪単価が安いと魅力的に感じるのは当然です。しかし、その安さの理由をしっかり確認しないと、住み始めてから後悔することになりかねません。

健康を守る素材への投資

私たちKO-KEN HOME DESIGNが特に得意としているのが、シックハウス症候群の元になるものを断って、健やかに住んでいただける家づくりです。これは創業当初から変わらない私たちのこだわりです。

例えば、私たちが採用している壁材は、湿度を調整してくれる機能を持っています。岐阜県は夏の湿度が高く、冬は乾燥しやすい気候です。調湿機能のある壁材を使うことで、カビやダニの発生を抑制し、一年を通して快適な室内環境を保つことができます。

また、匂いを吸着してくれる壁材も標準で採用しています。生活臭や化学物質の匂いを抑え、常にクリーンな空気環境を維持できます。特に小さなお子様がいらっしゃるご家庭では、「お子様を健やかに育ててあげたい」という思いを持たれている方が多く、この素材選びは非常に重要です。

これらの健康素材は、一般的な建材よりもコストがかかるため、坪単価を押し上げる要因になります。しかし、家族の健康を守り、長期的に快適に暮らすための投資として考えれば、決して高いものではありません。

住宅性能は目に見えないからこそ重要

坪単価には、建物の構造や性能も大きく影響します。耐震性や断熱性、気密性といった性能は、完成してしまえば目に見えなくなりますが、住み心地や安全性、光熱費に直結する重要な要素です。

私たちは、可児市瀬田で定期的に高性能住宅体感フェアを開催しています。実際に高性能な住宅を体感していただくことで、坪単価の数字だけでは分からない価値を理解していただけると考えています。

下呂市のお客様からは、「冬でも暖かく、夏でも涼しい家に住めて、光熱費も以前の半分以下になった」という声をいただいています。高性能な家は初期投資は大きくなりますが、ランニングコストを考えれば長期的にはお得になることも多いのです。

3. 設計の質は坪単価には表れません

坪単価は資材費と工賃の合計でしかありません。しかし、その資材をどう配置し、どんな間取りにするかという設計の質は、数字からは見えてきません。

大工経験が活きる私たちの設計アプローチ

私、代表は2013年に個人事業主の大工として独立し、家づくりの基礎について学んだり修行をしたりしてきました。その経験の中で、「お客様と話すことがない」ということに大きな疑問を持つようになりました。

現場で図面通りに施工していても、「本当にこれがお客様の望んでいる家なのだろうか」と感じることがあったのです。そして、「1からお客様と打ち合わせを重ねて家づくりをしないと、本当にいい家を作れないな」という確信に至り、2020年から本格的に元請けとして事業をスタートしました。

この経験があるからこそ、私たちは技術的な知見だけでなく、お客様の思いを深く理解する姿勢を持って家づくりに取り組むことができます。

お客様自身も気づいていない「本当の願い」を引き出す

間取りを決めていく過程で、私たちは「第三者目線として自身を見つめること」をお客様に促しています。これは、私たちが大切にしているヒアリングの手法です。

例えば、「広いリビングが欲しい」というご要望の裏には、「家族が自然と集まれる場所が欲しい」という本当の願いがあるかもしれません。「大きな収納が欲しい」という言葉の裏には、「散らかった部屋を見るとストレスを感じる」という悩みが隠れているかもしれません。

このヒアリングを通じて、お客様自身も気づいていなかった「どんな家が本当は欲しかったのか」「どんな生活がしたかったのか」が初めて明らかになります。

下呂市のあるお客様は、最初は「普通の3LDKでいい」とおっしゃっていました。しかし、じっくりお話を伺う中で、趣味の楽器演奏を家でも楽しみたいという願いがあることが分かりました。最終的には、防音を考慮した趣味室を設けた間取りに変更し、今では毎日その部屋で楽しく過ごされているそうです。

このような設計費は坪単価を押し上げる要因になるかもしれません。しかし、お一人お一人の思いを汲み取りながら、要望がきちんと汲み取られた間取りになることを保証する、これこそが私たちの経験に基づく最大の価値なのです。

4. 地域に根差した工務店だからこその責任

坪単価には、その会社が地域社会にどのように貢献し、長期的に存続する意志を持っているかという「見えないコスト」も含まれているべきだと私たちは考えています。

下呂市を元気にしたいという強い思い

私たちは岐阜県下呂市に本社を置き、地域に根差した活動を行っています。下呂市を含む地方都市では、若い方達がどんどん都会へ流出していき、地域の活力が失われつつあるという現実があります。

この状況に私たちは強い危機感を抱いています。私たちのブランドメッセージである「家族の笑顔と絆を紡ぐ 温かい住まい」は、この地域で人々が幸せに暮らし続けるための家づくりに貢献したいという強い意志の表れです。

まずは私たちのような小さい会社が元気に生き残っていくこと。そして、10年後さらに元気な会社になってこの地域に生き残っていくこと。それが、下呂市を活性化していくことにつながると信じています。

長期的な安心を提供できる組織づくり

坪単価があまりに安すぎる場合、その会社の存続力やアフターサポート体制に不安が残ります。家は建てて終わりではなく、そこから数十年にわたって住み続けるものです。

私たちは、お客様が安心して長期的にサポートを受けられるよう、組織としての基盤づくりにも力を入れています。SDGs優良法人としての活動も含め、持続可能な経営を心がけています。

可児市にもブランチを展開し、より多くのお客様に対応できる体制を整えてきました。可児市瀬田には2025年7月にモデルハウスがグランドオープンし、お客様に実際の住み心地を体感していただける場所も提供しています。

10年後、20年後もしっかりとお客様をサポートできる会社であり続けること。それが、坪単価という数字以上に大切な、私たちの責任だと考えています。

5. 坪単価の不安を解消するために今できること

ここまで、坪単価について知っておくべきポイントをお伝えしてきました。最後に、実際に家づくりを進めるために今できることをご提案します。

まずは気軽にご相談ください

「本当に建てれるのかなって心配な方」は、坪単価を気に病む前に、ぜひ一度私たちKO-KEN HOME DESIGNまで気軽にご相談に来てください。下呂本社でも可児ブランチでも、お客様のご都合に合わせて対応させていただきます。

土地のこと、間取りのこと、そして坪単価を含む資金計画など、家づくりに対するあらゆる不安と疑問に丁寧にお答えします。私たちは「予算にあった希望の家づくりができるように進めていくこと」を得意としています。

実際、多治見市で6月28日から7月13日まで開催した完成見学会では、多くの方が「予算内でこんなに素敵な家が建てられるんですね」と驚かれていました。具体的な事例を見ていただくことで、漠然とした不安が具体的な希望に変わっていくのを何度も目にしてきました。

体感することの大切さ

カタログを請求していただければ、私たちが採用する健康素材や工法・構造の詳細をご覧いただけます。しかし、それ以上に大切なのは、実際に体感していただくことです。

可児市瀬田で開催している高性能住宅体感フェアでは、調湿機能のある壁材の効果や、高い断熱性能による快適さを実際に体感していただけます。数字やカタログでは分からない、住み心地の良さを感じていただけるはずです。

モデルハウスのグランドオープンも、実際の生活をイメージしていただける絶好の機会です。「この壁材、本当に匂いを吸着してくれるんだ」「こんなに静かなんだ」といった発見が、きっとあるはずです。

坪単価を超えた価値を一緒に見つけましょう

坪単価は、家づくりの参考情報の一つに過ぎません。本当に大切にするべきは、私たちの経営理念にあるように「お客様の笑顔と幸せ」であり、その家族にとって最適な性能とデザイン、そして長期的な安心が確保されているかどうかです。

私たちは大工としての経験と元請けとしての責任感に基づき、坪単価という数字以上の「健やかさ」と「安心」をお客様にご提供し続けます。

下呂市、高山市、可児市で家づくりをお考えの方、坪単価について疑問や不安をお持ちの方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。お客様の夢の実現を、私たちと一緒に形にしていきましょう。


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