大工として独立した2013年から学んだこと―お客様との対話が教えてくれた「本当にいい家」

こんにちは。KO-KEN HOME DESIGN(株式会社FURUTA)です。

私たちの会社は、2013年に社長が個人事業主の大工として独立したことから始まりました。今回は、その独立当初に抱いた疑問と葛藤、そしてそこから学んだことが、現在の私たちの家づくりの哲学にどうつながっているのかをお話しします。

注文住宅を検討される際、多くの方が価格や坪単価、おしゃれなデザインや効率的な間取りから考え始めます。もちろんこれらは大切な要素です。しかし私たちが考える「本当にいい家」は、その根底にある哲学と、お客様との対話の質によって決まると考えています。

大工として独立した日々―現場で感じた切実な疑問

修行時代から独立へ

社長は2013年、「幸建」という名で個人事業主の大工として独立しました。それまでは工務店で修行を重ね、家づくりの基礎となる工法や構造について深く学び、確かな技術を身につけてきました。

木材の特性、釘の打ち方、構造の組み方。現場では毎日が学びの連続でした。柱一本、梁一本にも、長く安全に住んでいただくための知恵と技術が詰まっています。

独立後は、仕掛けの大工として様々な現場で家づくりに携わりました。技術に自信もありましたし、丁寧な仕事を心がけていました。しかし、日々の仕事の中で、ある疑問が次第に大きくなっていったのです。

「本当に大切なこと」が見えない現場

その疑問とは、「家づくりをしていく本当の大切なところって何かっていうのが、お客さんと話しすることがないので、疑問に思ってた」ということでした。

大工として現場に立っていると、図面通りに正確に施工することが求められます。技術的には完璧な仕事をしていても、この家で暮らすご家族の顔が見えません。どんな暮らしを望んでいるのか、どんな夢を持っているのか、何を大切にしたいのか。

例えば、子ども部屋を作る時。図面では「6畳の洋室」となっていても、そこで育つお子様が何歳なのか、将来どう使いたいのか、親御さんはどんな願いを込めているのか。そういった「思い」が分からないまま壁を立て、床を張っていくことに、どこか違和感を覚えていました。

建材を選ぶ時も同じです。この壁材で本当にいいのだろうか。もっとご家族の健康に配慮した素材があるのではないか。でも、お客様と直接お話しする機会がないため、その疑問を投げかける場所がありませんでした。

この経験から、技術の高さだけでは「本当にいい家」は作れないという確信が生まれました。お客様の「思い」と技術が連携してこそ、初めて幸せな住まいができるのだと。

元請けへの転換―お客様の声を直接聞くという決断

「本当にいい家」を作るために

現場で抱いた疑問を解決するため、社長は大きな決断をしました。

「これはやはり1からお客様と打ち合わせを重ねて家づくりをしないと、本当にいい絵を作れないなということを思いまして」

この信念のもと、2020年から本格的に元請けとして事業をスタートさせました。元請けとは、お客様と直接契約し、設計から施工、アフターフォローまで一貫して責任を持つ立場のことです。

さらに2021年には法人化を果たし、改めてKO-KEN HOME DESIGNとして新たなスタートを切りました。これは単にビジネスモデルを変えただけではありません。お客様の声を直接お聞きし、その思いを形にするという、私たちの強い意志の表れでした。

経営理念に込めた思い

私たちの経営理念は、「お客様の笑顔と幸せを大切に、信頼を裏切らない企業であること」です。

この理念は、大工時代に問い続けた「本当の大切なところ」への答えそのものです。お客様が「どういった生活をしていきたいか」を深く理解し、その実現に全力を尽くすこと。これこそが私たちの使命だと考えています。

例えば、「お子様を健やかに育ててあげたい」というご希望。これは多くの親御さんが抱く願いですが、それを具体的にどう家づくりに反映させるか。自然素材の選定、空気環境への配慮、安全な動線設計など、様々な要素を組み合わせて実現していきます。

私たちのブランドメッセージ「幸せを建てる。幸せな暮らしをデザインする」「家族の笑顔と絆を紡ぐ温かい住まいを提供する」は、こうした理念を言葉にしたものです。

お客様との対話で引き出す「本当の願い」

潜在的なニーズを形にするヒアリング

現在、私たちが最も力を入れているのが、お客様との丁寧な対話です。これは大工時代に「話す機会がない」という課題を痛感したからこそ、確立できた手法です。

お客様ご自身も、最初から明確に「こういう家が欲しい」と言語化できるわけではありません。漠然としたイメージはあっても、それを具体的な形にするのは簡単ではないのです。

そこで私たちは、「第三者の目線として自身を見つめる」ことをお手伝いします。日常の生活パターン、家族構成の変化、趣味や大切にしたいこと。様々な角度から質問を重ねていくことで、お客様の中に眠っていた本当の願いが浮かび上がってきます。

「どんな家が本当は欲しかったのか」「どんな生活がしたかったのか」という真の要望が、対話を通じて初めて明確になるのです。

要望を確実に反映させる仕組み

お客様から伺った要望は、すべてシートにまとめます。細かい希望も漏らさず記録し、それを間取りに反映していきます。

例えば間取りについて。単に「リビングは何畳」という数字だけでなく、「家族が自然と集まる場所にしたい」「将来、親御さんと同居するかもしれない」といった将来的な変化も考慮します。平屋をご希望の場合は、家族の距離感や動線の効率性、将来の身体への負担なども含めて検討します。

この「要望をシートにまとめ、間取りに反映して進めていく」プロセスにより、「要望がきちんと汲み取られた間取りになるように進めさせていただいております」。

これは私たちがお客様との信頼関係を築く上で、最も大切にしている仕組みです。

健康を守る技術へのこだわり

大工として培った建材への深い知識は、お客様の健康を守る家づくりに直結しています。

私たちが特にこだわっているのが、壁材の選定です。

  • 湿度を調整してくれる壁材
  • 匂いを吸着してくれる壁材

こうした特別な素材を用いることで、室内環境を快適に保ちます。また、シックハウス症候群のもとになる化学物質を極力使わない素材選びにも力を入れています。

「お子様を健やかに育ててあげたい」という親御さんの願いを、技術で実現する。これは大工時代から持ち続けた思いであり、今も変わらぬ私たちの強みです。

経済的な安心と地域への責任

予算に合った家づくりの実現

家づくりを考える時、多くの方が「本当に私たちで家って建てられるのかな」という不安を抱えています。費用や相場、坪単価など、経済的な懸念は切実な問題です。

私たちは、この不安に真摯に向き合います。

「私の会社は予算にあった希望の家づくりができるように進めていくことを得意としてます」

これは単なる営業トークではありません。お客様の希望を最大限に汲み取りながら、現実的な予算の中で最良の提案をする。そのための工夫と努力を惜しみません。

例えば、コストを抑えながらも譲れない部分には投資する、将来的にリフォームしやすい設計にする、メンテナンスコストを考慮した材料選びをするなど、長期的な視点でのご提案が可能です。

「本当に建てれるのかなって心配な方はぜひ一度気軽にご相談来てください」というお声がけは、お客様の経済的な信頼を裏切らないという私たちの決意の表れです。

地域社会を元気にする使命

大工として地域に根ざして働く中で、社長は地域社会の現状に強い問題意識を持つようになりました。

「今どんな地域もそうだと思うんですが若い方達がどんどん都会流通していって元気がなくなっているという印象があります」

私たちの拠点である下呂市も、この傾向は同じです。若い世代が減り、地域の活力が失われていく。この課題に対して、私たちができることは何か。

「まずは私たちのような小さい会社が元気に生き残っていくことでこの下呂市を活性化していくことができる」

「まずは10年後さらにこう元気な会社になってこの地域に生き残っていくことがまた新たにこのゲロを元気にしていくということにつながっていくと思っている」

地域で長く事業を続けることで雇用を生み、若い世代が地元で働ける場を作る。お客様に長く安心して住んでいただけるアフターフォローを提供し続ける。これが私たちの地域社会への責任だと考えています。

知識を公開し、お客様の判断をサポート

大工として独立した経験から、情報の透明性がいかに大切かを学びました。お客様が正しい判断をするためには、正確な情報が必要です。

そこで私たちは、ブログを通じて家づくりに関する重要な知識を継続的に発信しています。

  • 住宅会社選びで大切なポイント
  • 坪単価で知っておくべき重要事項
  • 土地を見極めるためのチェック項目

こうした情報は、お客様が工務店とはどのような会社か理解し、失敗しない家づくりの流れを進めるための道標となります。

また、完成見学会や高性能住宅体感フェア、平屋オーナー様募集といったイベントも積極的に開催しています。実際に建てた家を見て、触れて、体感していただくことで、私たちの品質を直接確かめていただけます。

2013年から続く「幸せな暮らし」への誓い

2013年に個人事業主の大工として独立したあの日から、私たちの歩みは一貫しています。

現場を知るプロとしての確かな技術力。そして「お客さんと話しすることがないので、疑問に思ってた」という切実な思いから生まれた、お客様の「どんな生活がしたかったのか」を追求する対話の姿勢。

この二つが組み合わさることで、私たちは「本当にいい家」を提供できると信じています。

お客様の潜在的な願いを明確にし、それを健康を守る技術と経済的な安心によって具現化する。「要望がきちんと汲み取られた間取り」と「本当にいい家」を、一軒一軒丁寧に作り上げていく。

「幸せを建てる。幸せな暮らしをデザインする」というブランドメッセージのもと、お客様の土地のこと、間取りのこと、住宅性能のことなど、あらゆる不安と疑問にお答えします。

家づくりは、人生で最も大きな買い物の一つです。だからこそ、私たちは一つひとつの打ち合わせを大切にし、お客様との信頼関係を何よりも重視します。

理想のお家づくりについて、どんな小さなことでも構いません。ぜひお気軽にKO-KEN HOME DESIGNにご相談ください。私たちは、お客様の笑顔と幸せのために、これからも誠実な家づくりを続けていきます。


KO-KEN HOME DESIGN(株式会社FURUTA)

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