住宅会社選びで本当に大切な5つのポイント:失敗しない工務店の見極め方

家づくりを考え始めたとき、多くの方が最初にぶつかる壁が「どの住宅会社を選べばいいのか」という問題です。

インターネットで検索すれば、たくさんの住宅会社が見つかります。豪華なカタログ、魅力的なモデルハウス、そして「お客様第一」を掲げる会社ばかり。その中から、本当に信頼できるパートナーをどう見極めればいいのでしょうか。

私たちKO-KEN HOME DESIGNは、岐阜県下呂市で創業し、現在は下呂市、高山市、可児市を中心に注文住宅の設計・施工を手がけています。代表が大工として独立してから10年以上、数多くのお客様の家づくりに携わってきました。

その経験から断言できることがあります。それは、住宅会社選びで失敗する方の多くが、「価格」や「見た目」だけで判断してしまっているということです。

本当に大切なのは、その会社が持つ技術力、お客様との向き合い方、そして何より「10年後、20年後も責任を持ち続けられるか」という点なのです。

この記事では、私たちが考える住宅会社選びの本質的なポイントを、具体的な事例を交えながらお伝えします。これから家づくりを始める方、住宅会社選びで迷っている方の参考になれば幸いです。

お客様との対話を何より大切にする会社を選ぶ

住宅会社を選ぶ際、最初に確認していただきたいのが「その会社がどれだけお客様との対話を大切にしているか」という点です。

私たちの代表が工務店の下請け大工として働いていた頃、ある違和感を抱き続けていました。それは「お客様と直接話す機会がほとんどない」ということでした。

図面通りに施工することはできます。しかし、その図面が本当にお客様の理想を反映しているのか。お客様がどんな暮らしを望んでいるのか。それを知らずに「いい家」は作れないのではないか。この疑問が、2013年に独立し、KO-KEN HOME DESIGNとして新たなスタートを切るきっかけとなりました。

以来、私たちは「お客様との徹底的な対話」を家づくりの出発点としています。

潜在的な理想を引き出す打ち合わせ

多くのお客様は、最初の打ち合わせで「リビングは広くしたい」「収納をたくさん欲しい」といった具体的な要望を伝えてくださいます。もちろん、これらの要望は大切です。

しかし、私たちが本当に知りたいのは、その要望の奥にある「なぜ」の部分です。

なぜリビングを広くしたいのか。家族が集まって過ごす時間を大切にしたいからでしょうか。それとも、お子様が走り回れる空間が欲しいからでしょうか。

なぜ収納が必要なのか。趣味のものが多いのか、季節ごとの衣類をしっかり管理したいのか。

こうした「なぜ」を掘り下げていくと、お客様自身も気づいていなかった本当の理想が見えてきます。「実は、家族みんなで料理を楽しみたかった」「子どもが成長しても、いつでも家族が顔を合わせられる空間が欲しかった」。そんな本音が、対話を重ねる中で初めて言葉になるのです。

私たちは、この対話のプロセスを「第三者目線での振り返り」と呼んでいます。お客様に自分自身の生活スタイルや価値観を客観的に見つめていただくことで、本当に必要なものが見えてくるのです。

要望を形にする具体的なプロセス

対話を通じて引き出した要望は、すべて専用のシートに細かく記録していきます。「朝日が入るキッチンで朝食を作りたい」「洗濯物を干すスペースは2階のバルコニーに」「夫の書斎は静かな場所に」。こうした一つひとつの要望を丁寧に拾い上げ、間取りに反映していきます。

このプロセスを経ることで、完成した間取りは「お客様の要望がきちんと汲み取られた設計」になります。打ち合わせの回数は、他社よりも多くなるかもしれません。しかし、この時間こそが、後悔のない家づくりの土台となるのです。

住宅会社を選ぶ際は、ぜひ初回の打ち合わせで「どのような対話をしてくれるか」を確認してください。カタログやプランをすぐに提示してくる会社よりも、じっくりとあなたの話を聞いてくれる会社の方が、理想の家づくりのパートナーとなるはずです。

健康と安全を守る技術力があるか確認する

家づくりにおいて、デザインや間取りと同じくらい重要なのが「住む人の健康を守る技術」です。特に、小さなお子様がいるご家庭では、この点を最優先に考えるべきだと私たちは考えています。

シックハウス症候群から家族を守る

シックハウス症候群という言葉を聞いたことがあるでしょうか。これは、住宅の建材や内装材から発散される化学物質によって、頭痛、めまい、目の痛み、喉の痛みなどの症状が引き起こされる健康被害です。

新築の家に住み始めてから体調不良を訴えるお子様が増えている、という報告もあります。家族の健康を守るはずの住まいが、逆に健康を害してしまう。これほど悲しいことはありません。

私たちKO-KEN HOME DESIGNは、「シックハウス症候群の元になるものを断って、健やかに住んでいただける家」を作ることを得意としています。そのために、使用する建材には厳しい基準を設けています。

岐阜の気候に合わせた壁材選び

岐阜県、特に下呂市や高山市は、寒暖差が大きく湿度の変化も激しい地域です。夏は蒸し暑く、冬は厳しい寒さに見舞われます。この気候特性に対応していない家は、カビやダニの温床となり、住む人の健康を脅かします。

私たちが壁材として採用しているのは、「湿度を調整してくれる壁材」と「匂いを吸着してくれる壁材」です。

湿度を調整する壁材は、室内の湿度が高くなると湿気を吸収し、乾燥すると湿気を放出します。これにより、年間を通じて快適な湿度環境を保つことができ、カビやダニの発生を大幅に抑制できます。

また、匂いを吸着する壁材は、生活臭や化学物質の匂いを抑え、室内の空気質をクリーンに保ちます。特に、料理の匂いやペットの匂いが気になる方には大きなメリットとなります。

高性能住宅の本当の意味

「高性能住宅」という言葉も、最近よく耳にするようになりました。しかし、何をもって「高性能」とするのか、その定義は会社によって異なります。

私たちが考える高性能住宅とは、単に断熱性能や気密性能が高いだけではありません。住む人の健康を第一に考え、地域の気候特性に合わせた最適な性能を持つ住宅です。

岐阜県可児市では、モデルハウス販売会を開催中です。実際に高性能住宅を体感していただくことで、その違いを実感していただけます。カタログだけでは伝わらない、室内の空気感や温度環境の快適さを、ぜひ体験してください。

住宅会社を選ぶ際は、「どのような工法や構造を採用しているのか」「使用する建材は健康に配慮されているか」を具体的に説明してもらいましょう。曖昧な答えしか返ってこない会社は、技術力に疑問符がつきます。

予算内で最高の性能を実現できるか見極める

「本当に私たちで家って建てられるのかな」。これは、家づくりを考え始めたほぼすべての方が抱く不安です。

土地の購入費用、建築費用、諸費用。さらには、引っ越し費用や家具家電の購入費用。家づくりには、想像以上にお金がかかります。そして、多くの方にとって、人生で一度きりの大きな買い物です。

だからこそ、「予算内で希望の家づくりができる」会社を選ぶことが重要なのです。

資金計画から始まる家づくり

私たちKO-KEN HOME DESIGNでは、家づくりは資金計画から始まると考えています。

初回のご相談では、お客様の現在の収入、貯蓄、月々の支出などをお聞きし、無理のない予算を一緒に考えます。住宅ローンを利用される場合は、月々の返済額がどのくらいになるのか、返済期間はどのくらいが適切なのかもシミュレーションします。

「月々の返済額は家賃並みで大丈夫ですよ」という営業トークには注意が必要です。住宅ローンの返済は、30年、35年と長期に渡ります。お子様の教育費がかかる時期、収入が減る可能性がある時期も考慮した上で、本当に返済可能な金額を設定することが大切です。

性能と価格のバランス

予算が決まったら、次はその予算内で最高の性能を実現する方法を考えます。

「予算が少ないから高性能住宅は諦めるしかない」と考える方もいらっしゃいますが、それは違います。限られた予算の中でも、優先順位をつけて性能を確保することは可能です。

例えば、断熱性能は健康に直結するため、優先度を高く設定します。一方、設備のグレードは、必要最小限に抑えることもできます。最新のキッチンやバスルームは魅力的ですが、そこにお金をかけすぎて断熱性能を犠牲にするのは本末転倒です。

私たちは、お客様の予算と要望を照らし合わせながら、「ここは譲れない」「ここは工夫できる」というポイントを一緒に考えていきます。

坪単価の落とし穴

住宅会社を比較する際、「坪単価」を基準にする方も多いでしょう。しかし、坪単価には大きな落とし穴があります。

坪単価の計算方法は会社によって異なり、何が含まれているのか、何が含まれていないのかが不明瞭なことが多いのです。安い坪単価に惹かれて契約したものの、後から追加費用が次々と発生し、最終的には予算オーバーになってしまった、という話はよく聞きます。

私たちは、ブログでも「住宅の価格設定の裏話」や「坪単価で知っておくべき5つのポイント」といった情報を公開しています。住宅業界の価格のカラクリを知っていただくことで、適正な判断ができると考えているからです。

住宅会社を選ぶ際は、「トータルでいくらかかるのか」「何が含まれていて、何が別途費用なのか」を明確にしてもらいましょう。曖昧な説明しかしない会社は、後からトラブルになる可能性が高いです。

長期的に信頼できる組織力を持っているか

どんなに素晴らしい家を建てても、その会社が数年後に存在していなければ、アフターサービスを受けることができません。

住宅は、建てて終わりではありません。10年後、20年後、30年後も、メンテナンスやリフォームが必要になります。そのとき、建てた会社が倒産していたら、どこに相談すればいいのでしょうか。

だからこそ、「長期的に存続できる組織力」を持つ会社を選ぶことが重要なのです。

経営理念に表れる企業の姿勢

私たちKO-KEN HOME DESIGNの経営理念は、「お客様の笑顔と幸せを大切に、信頼を裏切らない企業であること」です。

この理念は、創業以来一貫して掲げてきたものです。お客様との約束を守り、長期的に責任を持ち続ける。その決意を言葉にしたものが、この経営理念なのです。

私たちは株式会社FURUTAとして運営され、下呂本社と可児ブランチの2拠点体制で地域に密着したサービスを提供しています。また、SDGs優良法人としても認定されており、持続可能な社会づくりへの貢献を通じて、企業としての社会的責任を果たしています。

地域に生き残る決意

岐阜県下呂市は、温泉で有名な観光地である一方、若い世代の都市部への流出が続いている地域でもあります。地域の活力が失われつつある中で、私たちのような地域密着型の工務店が果たすべき役割は何か。

それは、「この地域で元気に生き残り続けること」だと考えています。

私たち代表の言葉を借りれば、「まずは私たちのような小さい会社が元気に生き残っていくことで、この下呂市を活性化していくことができる」。そして、「10年後、さらに元気な会社になって、この地域に生き残っていくことが、また新たにこの地域を元気にしていくということにつながっていく」。

これは単なる理想論ではありません。地域に根ざした工務店として、お客様の家を建てた後も、何十年にわたって責任を持ち続ける。そのための組織づくり、人材育成、財務基盤の強化に取り組んでいます。

透明性のある情報公開

信頼できる会社は、情報公開に積極的です。

私たちは、ホームページやブログを通じて、家づくりの流れ、代表の生い立ち、施工事例、お客様インタビューなど、さまざまな情報を公開しています。

これは、お客様に私たちのことを深く知っていただき、安心して任せていただきたいと考えているからです。会社の実態が見えない、トップの顔が見えない、そんな会社に大切な家づくりを任せるのは不安ですよね。

住宅会社を選ぶ際は、その会社がどのような情報を公開しているか、経営者がどのような考えを持っているか、長期的なビジョンを持っているかを確認してください。

実際に足を運んで確認する大切さ

ここまで、住宅会社選びのポイントをお伝えしてきました。しかし、最も大切なのは「実際に自分の目で確かめる」ことです。

インターネットやカタログだけでは、その会社の本当の姿は見えません。実際に足を運び、担当者と話し、建てた家を見学することで、初めて分かることがたくさんあります。

相談会で不安を解消する

「土地はどうやって探せばいいのか」「どんな間取りが自分たちに合っているのか」「住宅性能って何を基準に選べばいいのか」。家づくりには、分からないことだらけです。

だからこそ、まずは気軽に相談に来ていただきたいのです。

私たちKO-KEN HOME DESIGNでは、家づくりに関するあらゆるご相談を受け付けています。「本当に建てられるのかな」と心配されている方こそ、一度ご相談にいらしてください。

ご相談は、下呂本社でも可児ブランチでも可能です。お客様の予算や要望をお聞きし、無理のない家づくりの進め方をご提案します。相談したからといって、必ず契約しなければならないということはありません。まずは情報収集の一環として、お気軽にお声がけください。

完成見学会で実物を確認する

カタログの写真は美しいですが、実際の住み心地は写真では分かりません。だからこそ、完成見学会への参加をお勧めします。

私たちは定期的に完成見学会を開催しています。

完成見学会では、実際にお客様が住まれる家を見学できます。間取りの工夫、使用している建材、収納の配置、動線の設計など、細部まで確認できます。そして何より、室内の空気感や温度環境を体感できることが大きなメリットです。

「こんなに快適なんだ」「この素材、手触りがいいな」「この動線、使いやすそう」。実際に体験することで、自分たちの理想の家のイメージが具体的になっていきます。

モデルハウスで最新技術を体感する

モデルハウスは、私たちが提案する最新の技術や設計思想を詰め込んだ空間です。高性能住宅の快適さ、健康に配慮した建材の良さ、デザインと機能性の両立。それらをすべて体感していただけます。



カタログ請求から始める

「いきなり見学会に行くのはハードルが高い」という方は、まずはカタログ請求から始めてみてください。

私たちのカタログには、家づくりの考え方、施工事例、使用している建材や工法、価格の目安など、詳しい情報が掲載されています。ご自宅でゆっくりとご覧いただき、疑問に思ったことや気になったことがあれば、いつでもお問い合わせください。

理想のお家づくりに、ぜひお役立てください。

まとめ:信頼できるパートナーと共に歩む家づくり

住宅会社選びで本当に大切なのは、価格やデザインだけで判断しないことです。

その会社が、お客様の真の理想を引き出す対話力を持っているか。健康と安全を守る確かな技術力があるか。予算内で最高の性能を実現する提案力があるか。そして何より、10年後、20年後も責任を持ち続ける組織力があるか。

これらのポイントを総合的に判断することが、後悔のない家づくりの第一歩となります。

私たちKO-KEN HOME DESIGNは、岐阜県下呂市、高山市、可児市を中心に、お客様一人ひとりの思いに寄り添う家づくりを続けています。大工として培った確かな技術、お客様との徹底的な対話、健康を第一に考えた建材選び、そして地域に根ざし続ける覚悟。

これらすべてを持って、お客様の「家族の笑顔と絆を紡ぐ、温かい住まい」を実現します。

「幸せを建てる。幸せな暮らしをデザインする。」

これが、私たちKO-KEN HOME DESIGNの約束です。

家づくりは、人生で最も大きな決断の一つです。だからこそ、信頼できるパートナーと共に歩んでください。もし、私たちがそのパートナーになれるのであれば、これほど嬉しいことはありません。

まずは気軽にご相談から。お客様との出会いを、心よりお待ちしています。


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