社長の生い立ち

BACK GROUND

かっこよくなれなかった私が、
かっこいい家づくりに
こだわる理由

自信が持てなかった若い頃

 正直に言うと、私は子どもの頃から「かっこいい生き方」をしてきた人間ではありません。 勉強も得意ではなく、目の前のことに本気で向き合うのが、どこか怖かった。 フラフラしていたことで人に絡まれ悔しい思いをしても、それを力に変えられず、また逃げてしまう。そんなことを繰り返していました。 

社会に出るときも同じです。 就職氷河期という背景もありましたが、強い動機があったわけではなく、なんとなく就職できそうだったホテルに入りました。 三年間働きましたが、「これが自分の仕事だ」と胸を張れる感覚はなく、自信は育ちませんでした。 

大工として独立し、現実にぶつかる

 その後、大工の道に進み、修行を経て独立します。 ようやく見つけた仕事でしたが、独立後の現実は想像以上に厳しいものでした。 

仕事は安定せず、先の見えない日々。 「このまま続けて意味があるのか」と、自分自身に問い続けていました。 

あまりの厳しさに、一度は大工の仕事から離れたこともあります。 結局、自分は何をやっても中途半端なのではないか。 そんな思いが、心の奥に残っていました。 

価値観を変えた、大工との出会い

そんな私の価値観を変えたのが、地元の先輩大工との出会いでした。 その人は、大工という仕事に誇りを持ち、堂々と仕事の話をしていました。 

その姿が、とにかくかっこよく見えた。 「自分がなりたかったのは、こういう人だったのかもしれない」 そう思えたのは、初めてのことでした。 

幼い頃に「かっこいい」と感じた親戚のおじさんや、自分の家を建ててくれた人も大工だった。 人生の大半を使う仕事なら、誇りを持てる仕事がしたい。 そう思い、もう一度大工の道に戻る決意をします。 

人に助けられながら、
踏ん張ってきた日々

再挑戦の道も、楽ではありませんでした。 仕事がなく、先輩大工に助けてもらいながら、なんとか食いつなぐ日々。 体重が十キロ落ちるほど、心身ともに追い込まれた時期もあります。 

それでも、一棟一棟、必死に向き合いました。 「この一棟が終わったら、次はないかもしれない」 そんな状況でも、目の前の仕事から逃げることだけはしませんでした。 

分譲地の現場で、休憩も取らずに働き続けた姿を、見てくれていた人がいました。 その人が、次の仕事につないでくれた。 

振り返ると、私は人に助けられてここまで来た人生だと思います。 今、一緒に働いているスタッフも同じです。 私にはない力を持った人たちに支えられて、KO-KEN HOME DESIGNは成り立っています。 

家づくりに込める想いと、これから

私が「かっこいい家」や「今より、ちょっと自信がもてる家」にこだわるのは、こうした自分自身の経験があるからです。

自信がなかった自分が、誇りを持てる仕事に出会い、少しずつ前を向けるようになった。 住む家もまた、人の自己肯定感を静かに支える存在だと信じています。

子供の頃に親から教わった「人を斜めに見るな」という言葉。 人に貢献できる自分でありたいという思いは、今も私の根っこにあります。

私は今も、胸を張って強い人間だと言えるわけではありません。 それでも、迷いながら、考えながら、逃げずに向き合う。 その姿勢だけは、これからも変えずに、家づくりと人に向き合っていきたいと思っています。